メンズナースの肩身の狭さと孤独──12年の実体験から語る職場での生き残り方
男性看護師として働いていると、誰も教えてくれない「見えにくいしんどさ」があります。話題に入れない、セクハラリスクに怯える、加齢臭まで気にしなければならない。精神科・総合病院あわせて15年以上の経験から、リアルな話をします。
メンズナースが感じる肩身の狭さの正体
精神科以外の診療科では、スタッフの7〜8割が女性というのは珍しくありません。男が自分1人という状況も普通にあります。
そうなると自然と話題に入れない場面が増える。さらに女性同士の会話では、表でも裏でも悪口が出ることがある。それを真に受けるかスルーするかで、消耗度がまるで違います。
ベテランが多い職場での立ち回り
自分の主張を通そうとすると、ベテラン女性スタッフとのトラブルになりやすい。角を立てずに過ごす方が、長い目で見ると摩擦が少ないです。
どうしても譲れないことがある場合でも、伝え方を一段考える必要があります。正論をそのまま言うと、精神科での経験と同じく、関係が壊れやすい。
セクハラリスクという見えないプレッシャー
男性看護師特有のリスクとして、身体介助時のセクハラ問題があります。
おむつ交換など手が触れる場面で、「気持ち悪い」と言われるリスクはゼロではない。実際に、他の男性職員がそういった発言をされる場面を目撃したこともあります。
悪意があってもなくても、訴えられたら男性側が圧倒的に不利です。だからこそ、事前の人間関係づくりが唯一の防御になります。ただし人間関係は水物で、ある日突然崩れることもある。そこは覚悟しておく必要があります。
加齢臭も管理のうち
年齢を重ねると加齢臭という生理現象も出てきます。女性が多い職場では、これが不快感につながることがあります。
気をつけていても完全には防げないですが、ケアしているかどうかで印象は変わります。メンズケアは「清潔感の維持」ではなく「職場リスク管理」の一部だと自分は捉えています。
孤独への対処法──相談できる人を作る
職場で心が消耗しないためにいちばん効いたのは、相談できる人を確保することです。
樺沢紫苑先生のYouTubeでも触れられていますが、ネガティブな感情は話すことで軽くなります。ただし1人に依存するのは危険です。何でもかんでも話せる相手ではなく、信頼できる人を複数持つのが理想です。
自分は今の職場で男性職員2人と、そういう関係を作れています。これがあるだけで気持ちの持ち方がまるで違います。
プランBを持つことで距離感が保てる
「ここに骨を埋める」と思い込むと、人間関係のミスが致命傷になります。逃げ道を持っておくことで、適切な距離感が保てます。
自分の場合、同じグループ内に別の病院が2か所あり、どちらも今より家から近い。仮に今の職場がうまくいかなくても選択肢がある、とわかっているだけで、人間関係をドライに保てています。
まとめ
メンズナースの孤独と肩身の狭さは、否定しても消えません。ただ対処法はあります。
- 角を立てない立ち回り
- セクハラリスクへの意識
- 相談できる人を複数持つこと
- プランBを用意しておくこと
完璧な職場環境はないので、いかに自分の心の状態を保ちながら適切な距離感を維持するか。それが長く続けるための鍵だと思っています。
