転職の軸を持たなかった私が、3回失敗して学んだこと
転職したいけど、何を基準に選べばいいか分からない。
そんな状態で転職すると、私のように同じ失敗を繰り返すことになります。
3回の転職失敗から学んだ「転職の軸」の作り方を正直に話します。
私が転職で失敗した3回の話
1回目の失敗・精神科から逃げるように転職
精神科で働き続けるなかで、患者対応と自分の価値観のズレが限界に達しました。改善のない状況を繰り返す患者への対応に疲弊し、人間関係も良くはなかった。ある時点で「もう無理だ」と感じ、後先を考えずに転職を決めました。
転職の条件として考えたのは「年収が下がらない」「家から近い」——それだけです。今振り返れば、そこには「自分が何をしたいか」という視点がまったくありませんでした。
結果、総合病院に転職しましたが、病棟業務の体力的なきつさに限界を感じることになります。精神科とはまったく違う身体的な消耗が、想像以上でした。
2回目の失敗・楽を求めてCRCへ
総合病院でのきつさから「楽して稼ぎたい」と考えるようになりました。病棟に出入りしていたCRC(治験コーディネーター)の仕事に漠然と憧れ、また衝動的に転職を決めました。前回と同じパターンです。
結果は散々でした。職場は遠い、人間関係は最悪、挨拶しただけで怒られる環境。2週間でメンタルが限界になり、退職しました。うつ状態になったのはこのときです。
共通していた失敗の原因
2回の失敗を振り返ると、共通する原因が見えてきます。
- 自分の価値観を整理していなかった
- 何を重視した転職かを考えていなかった
- 楽な方向に逃げるように動いていた
- やりたいこと・やりたくないことをはっきりさせていなかった
転職先を選ぶ基準が「今の苦しさから離れること」だったため、次の職場でも別の苦しさが待っていたのです。
出戻りという選択肢
精神科病院に戻って気づいたこと
CRCを退職した後、以前勤めていた精神科病院の事務長から「また戻っておいで」と声をかけてもらいました。迷いはありましたが、戻ることを選びました。
戻ってよかった点は明確です。職場環境がすべてわかった状態でスタートできる、年収も元に戻る。知っている職場に戻ることのコストの低さを実感しました。
一方、辛かった点もあります。周囲の人の目が変わる、噂話のネタになる。「一度辞めた人間」という見られ方は、最初の数ヶ月は確かにありました。ただ、時間が経てば雑音はなくなります。気にし続けるほどのことではありませんでした。
転職の軸の作り方
自分の価値観を整理する3つの問い
失敗を重ねた後、私がようやく向き合ったのが「自分は何のために働いているのか」という問いです。転職活動を始める前に、次の3つを紙に書き出すことをすすめています。
- 自分は何を重視して働きたいか(収入・環境・成長・人間関係・働き方など)
- 絶対に譲れない条件は何か(ここを妥協すると後悔するライン)
- 5年後・10年後の自分はどうなっていたいか(キャリアのゴールイメージ)
この3つに答えられると、「転職の軸」が見えてきます。
軸があると転職活動がブレない
軸を持って転職活動に入ると、具体的に変わることがあります。
- 面接でも一貫した答えが言えるようになる
- 複数の求人を比較するときの基準が明確になる
- 「なんとなく良さそう」という感覚だけで決めなくなる
軸がない状態で転職すると、直感や雰囲気で判断してしまいます。それが失敗の入口です。
軸に加えて「プランB」も考える
転職がうまくいかなかったとき、どうするか。これを事前に考えておくだけで、精神的な余裕が大きく変わります。
第二・第三の選択肢を持っておくこと。「ここしかない」という状態で転職活動に入ると、判断が歪みます。私が2回目に失敗したのも、「ここしか選択肢がない」と思い込んでいたからでした。
プランBを持っておくだけで、後悔しない転職の可能性は確実に上がります。
まとめ
- 軸がない転職は、また同じ失敗を繰り返す
- 楽な方向に逃げる転職は必ず別の苦しさにぶつかる
- まず自分の価値観を整理してから動く
- 転職自体はおすすめです。環境を変えると、自分の可能性が広がる
- 私と同じ失敗をしてほしくないので、正直に書きました
転職は「逃げる」ためではなく「向かう」ために使うものです。その違いを意識するだけで、転職の成功率は大きく変わります。
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