新しい職場に「早く馴染む」ために、37歳の自分がやったこと・やらなかったこと
転職後、まず自分にこう言い聞かせました。
「自分は今日から完全な新人だ」
看護師歴15年。精神科での経験も、院内感染対策担当も、CVPPPトレーナーの資格も
新しい職場では、どれも関係ありません。
手技も疾患知識も病棟の流れも、全部が別物の環境に飛び込んだのですから、当たり前の話です。
わかってはいる。でも、それを頭ではなく腹で理解できるかどうか。そこが全てだと思っています。
やらなかったこと「前の病院では」を封印した理由
この一言が、新しい職場での信頼を一瞬で壊す
これが一番やりがちで、一番やってはいけないことです。
「前の病院ではこうしていた」
言っている本人に悪意はありません。でも受け取る側には「うちのやり方を否定している」と聞こえます。転職直後にこれをやると、一瞬で信頼がゼロになります。
経験年数があるほど、この罠にはまりやすい
ある程度のキャリアを積んだ看護師には、知らず知らずのうちに「自分のやり方」が出来上がっています。それ自体は悪いことではありません。ただ、転職直後にそれを持ち込もうとすると途端に厄介なことになります。自分はこの言葉を、最初の数ヶ月は意識的に封印しました。
やったこと:プライドを捨てて、年下から素直に教わる
一番しんどくて、一番効いたこと
年下のスタッフから手技を教わるとき、「でも自分の方が経験は長いんだけど」という感覚、正直ありました。顔に出そうになる瞬間も、なかったとは言いません。
でも、それをやると終わりだと思っていました。
プライドが生む「負のスパイラル」
プライドが邪魔すると上から目線になります。上から目線は必ず相手に伝わります。伝わると関係が微妙になります。微妙な関係は、じわじわと職場全体に広がっていきます。
せっかく勇気を出して新しい職場に飛び込んだのに、人間関係でつまずいて辞めることになるのは本当にもったいない。それだけは避けたかったので、プライドは意識的に捨てました。
陰口・悪口は「影響の輪の外」として流す
どんな職場にも、一定の雑音はある
看護師の職場は女性が多いです。これは事実として受け止めています。そしてどんな職場にも、新人へのきつい当たりや裏での悪口は一定数あります。これもまた現実です。
最初の数ヶ月、当たりが強い場面がありました。裏で何か言われていると感じることもありました。
「影響の輪の外」は考えても無駄。樺沢紫苑さんの考え方に救われた
そのとき助けられたのが、樺沢紫苑さんのYouTubeと『放っておく力』という本の考え方です。
コントロールできないことに、エネルギーを使わない
他人が裏で何を言うかは、自分にはコントロールできません。
どれだけ完璧に振る舞っても、何か言われる隙は必ず生まれます。
ならば、言われることを前提として「はいはい」と受け流す。
そこにエネルギーを使わない。
これを腹に落とし込めたとき、職場での心理的な重さが、体感でわかるくらい軽くなりました。
まとめ:転職後の適応は、スキルより姿勢の問題
「自分は新人だ」と腹を括れるか。プライドを手放せるか。コントロールできないことを流せるか。
37歳でそれができたのは、精神科での年数が「人の感情と距離を置く訓練」になっていたからかもしれません。少し皮肉ですが、そう感じています。
転職を考えているあなたにとって、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
