看護師の転職面接で聞かれたこと・答え方|10カ所受けた実体験から解説
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面接でどんなことを聞かれるのか、事前に知っておくだけで準備の質が変わります。
この記事では、私が10カ所の面接を受けた中で実際に聞かれた質問と答え方、そして面接を重ねて気づいたことをお伝えします。
職務経歴書の実績は面接の本題にならないことが多い
私は職務経歴書に書けることを全部書きました。
- ICLS修了
- CVPPPトレーナーの資格
- 精神科看護の全国大会での研究発表(2回)
- 院内感染対策委員会の委員長
- 感染対策マニュアルの作成・修正
- 感染症BCPの策定
これだけの実績を書けば面接でも話題になると思っていました。
ところが面接では、これらの実績についてほとんど触れられませんでした。
理由を考えると納得できます。精神科での看護研究は専門が違いすぎます。
感染対策については、すでに担当者がいる病院がほとんどで、外から転職してきた人間がすぐに担当するポジションではありません。
職務経歴書は書類選考を通過するための道具として機能しますが、面接では別の話になります。
面接で必ず聞かれたこと
複数の病院・施設を受けた中で、共通して聞かれた質問があります。
【志望動機・理由系】
- なぜここを受けようと思ったのか
- なぜここでなければいけないのか
【自分自身について】
- 長所・短所
- 過去の職場で学びが深かったこと、大きな気づきになったこと
【条件・業務の確認】
- 通勤時間はどのくらいか
- 夜勤・土日祝日・早番遅番は可能か
- 未経験の処置(膀胱留置カテーテル・人工呼吸器管理など)は対応できるか
【退職理由】
- なぜ今の職場を辞めるのか
- 短期離職がある場合はその理由
資格や実績よりも、その病院への動機と人柄が見られていた印象です。
「なぜここなのか」を自分の言葉で答えられるかどうかが、内定の確率を左右していたと思います。
答え方の基本:ネガティブな言葉は使わない
これらの質問に共通する答え方の原則は一つです。ネガティブな言葉を使わないことです。
「前の職場の人間関係が嫌だった」「残業が多くて嫌だった」をそのまま話すのは避けた方がいいです。
ネガティブな言葉を使うと、入職後も同じような不満を持つ人ではないかという疑念を持たれます。
うまくしゃべれなくてもいいです。
それより自分の気持ちを自分の言葉で伝えられるかどうかの方が重要だと感じました。
短期離職の伝え方
私は2週間での退職という短期離職があります。
面接ではこれについて必ず聞かれました。
私の場合は正直に話す選択をしました。
見通しが甘かったこと、第2の策、第3の策を考えずに動いてしまったこと、その反省を踏まえて今回は価値観と優先順位を整理した上で動いていることを伝えました。
1ヶ月未満の短期離職は言わなくてもわからないケースがあるのも事実です。
ただしバレた場合は経歴詐称となり、内定取り消しや入職後の解雇になる可能性があります。
言わないという選択をするかどうかは、そのリスクを理解した上でご自身で判断してください。私はお勧めしません。
面接のスタイルは病院によって全然違う
10カ所受けた中で感じたのは、面接のスタイルが受ける場所によって大きく異なるということです。
国立・県立病院はホールを借り切った会場での試験と面接で、面接官が3人いる形式でした。
ベンチャー色が強い医療系企業はオンライン面接でビジョンや情熱を問う内容が中心でした。
訪問看護・小規模施設・クリニックはマンツーマンが多かったです。
今の総合病院は副看護部長と事務員の2人が対応してくれました。
受ける場所の規模や性質によってスタイルが変わるので、事前にある程度イメージしておくと準備しやすいです。
面接は建前があっていい
面接は建前があっていい。
本音だけで臨む必要はないと思っています。
本音をそのまま話して病院側の求めるものとマッチすればいいですが、それが常に一致するとは限りません。
ただし嘘をつくという意味ではありません。
自分の価値観や優先順位を整理した上で、面接先に合わせた伝え方を考えるということです。
内定を得た後で自分の優先順位と照らし合わせて判断すればいい。
面接と入職の判断は別のものです。
手ごたえを気にしすぎなくていい
面接を重ねて気づいたのは、自分の手ごたえはあまりあてにならないということです。
手ごたえがあったのに落ちたこともあれば、うまく話せなかったと思ったのに内定が出たこともありました。
複数受けて選択肢を作ることに集中した方がいいです。
複数の内定が出た後で、自分の価値観と優先順位に照らし合わせて選ぶ。
その順番で動くことが、後悔しない転職につながります。
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自己PRの作り方|中途採用で伝えるべき3つのこと
中途採用の面接は、新卒採用とは根本的に異なります。新卒は将来性を買ってもらう場ですが、中途採用はこれまでの経験を志望先にどう活かせるかを伝える場です。
伝えるべきことは3つに絞れます。
①これまでどんなキャリアを積んできたか
経験年数・診療科・担当してきた業務・取得した資格を整理してください。職務経歴書に書いた内容を口頭で伝えられるようにすることが出発点です。
②自分の強みと弱みは何か
強みは「志望先でどう活かせるか」とセットで話せるようにします。弱みは「それをどう補っているか・改善しようとしているか」まで話せると印象が変わります。
③なぜここでなければいけないのか
他の病院や施設でなく、その場所を選んだ理由を自分の言葉で話せるかどうか。ここが最も見られています。「求人票に書いてあること」をそのまま言い直すだけでは印象に残りません。自分のキャリアや価値観と結びついた理由を話せるかどうかが分岐点です。
ネガティブな退職理由をどう言い換えるか
面接でほぼ必ず聞かれるのが退職理由です。ここでネガティブな言葉をそのまま使うと、後ろ向きな人間という印象を与えます。採用担当者は「入職後も同じような不満を持つのでは」と判断します。
嘘をつく必要はありません。ただし言い回しを変えることは必要です。
私自身の例を話します。精神科12年から総合病院に転職したとき、面接官から「なぜ精神科を離れたのか」と聞かれました。本音は「精神科慢性期の仕事に限界を感じた」「年収を上げたかった」でした。ただそのまま伝えるのではなく、こう話しました。
「精神科でメンタル面のケアは積み上げてきました。ただ身体面については十分に学べていなかった。心と体の両方を見られる看護師になりたいという気持ちがあり、今回の転職を決めました」
これは嘘ではありません。実際にそう思っていたことです。ただ「慢性期が嫌だった」という後ろ向きな表現を、「心と体を見られる看護師になりたい」という前向きな表現に言い換えました。面接は建前があっていい。内定を得てから、自分の優先順位と照らし合わせて判断すればいいのです。
面接は自分が見定める場でもある
面接は採用担当者があなたを見定める場ですが、同時にあなたが職場を見定める場でもあります。
最後に「何か質問はありますか」と聞かれたときは、事前に準備した質問を1〜2個用意しておくことをお勧めします。面接の中で話題になったことへの深掘りでも構いません。
ただし、自分の優先順位に関わる条件は必ず確認してください。たとえば時間の融通を最優先にして転職活動をしているなら、「子どもの急な発熱時の対応はどのようにしていますか」と聞いてください。「柔軟な対応は難しい」という回答が返ってきた時点で、その施設は候補から外す判断ができます。
内定を得ることが最重要の目的ですが、自分の優先順位が明確に満たされないとわかった時点で外す判断も必要です。その場で適当に答えて終わらせていい。1つの施設に固執する必要はありません。
AI模擬面接の活用法
私は転職活動中、ChatGPTとGeminiを面接官役として模擬面接の練習をしていました。やり方はシンプルです。「看護師の転職面接の面接官役をしてください。私の経歴と志望動機を伝えるので、面接官として質問してください」と伝えるだけです。
回答した後にフィードバックをもらえるので、言い回しの改善点や印象の確認ができます。小論文のお題を出してもらって実際に書く練習にも使えます。
面接は場数を踏まないと上達しません。最初の2〜3回はうまく話せなくて当然です。頭が真っ白になることもあります。AIを使って事前に場数を積んでおくことで、本番での消耗を減らせます。
年代別・施設別 自己PR例文集
例文はあくまで叩き台です。自分の実体験・言葉に置き換えて使ってください。
30代看護師(経験8〜10年・内科外科系病棟)
総合病院(急性期)志望
「看護師として10年、内科・外科病棟で急性期の患者対応を経験してきました。点滴管理・術後ケア・急変対応など一通りの業務をこなしてきましたが、より高度な急性期医療に携わりたいという気持ちが強くなり、今回の転職を決めました。チームの中で即戦力として動けることと、わからないことは素直に聞きながら学び続ける姿勢を持っていることが私の強みです。御院の急性期病棟でその経験を活かしながら、さらに専門性を高めていきたいと考えています。」
訪問看護志望
「病棟で10年勤務する中で、患者さんが退院した後の生活に目が向くようになりました。入院中だけでなく、在宅での生活を支える看護がしたいという気持ちから訪問看護への転職を考えました。病棟での多職種連携の経験と、患者・家族とのコミュニケーションは訪問看護でも活かせると考えています。一人で判断する場面が増えることへの不安はありますが、わからないことはすぐに確認する習慣をつけながら着実に経験を積んでいきたいと思っています。」
老健・特養志望
「これまで急性期病棟で10年勤務してきました。仕事をしながら、患者さんが退院後にどんな生活を送っているかを考えるようになりました。高齢者の方が住み慣れた環境に近い場所で、その人らしい生活を続けられるよう支えることに携わりたいと思い、老健への転職を希望しました。急性期での身体管理の経験と、患者さんやご家族との関係構築の経験を活かせると考えています。ライフステージの変化もあり、夜勤回数を調整しながら長く働ける環境を求めていることも正直にお伝えします。」
精神科病院志望
「内科・外科病棟で10年勤務してきました。身体面のケアを積み上げてきた一方で、患者さんのメンタル面のケアに難しさを感じる場面が増えてきました。精神科での看護を学ぶことで、心と体の両方を見られる看護師になりたいという気持ちから転職を決めました。新しい環境では一から学ぶ姿勢を大切にします。病棟経験で培ったコミュニケーション力と観察力は、精神科の現場でも活かせると考えています。」
40代看護師(経験15〜18年・精神科)
総合病院(急性期)志望
「精神科に15年勤務し、急性期・慢性期病棟の両方を経験してきました。院内感染対策の担当として、マニュアル整備やスタッフへの教育も担ってきました。精神科でのキャリアを積む中で、身体面のケアも学びたいという気持ちが強くなり、今回の転職を決めました。心と体の両方を見られる看護師になることが今後のキャリアの軸です。年齢的なハンデは理解した上で、プライドを捨てて一から学ぶ姿勢で臨みます。長年の経験で培った観察力とコミュニケーション力を、急性期の現場でも発揮できると考えています。」
訪問看護志望
「精神科に15年勤務し、患者さんの地域生活を支える退院支援にも関わってきました。病棟の中だけで完結する看護ではなく、その方が地域でどう生活していくかを支えることに携わりたいという気持ちが強くなりました。精神科で培った傾聴力・コミュニケーション力・家族支援の経験は、訪問看護の現場でも直接活かせると考えています。40代での転職となりますが、長く安定して働ける環境を求めており、御事業所の一員として貢献していきたいと思っています。」
老健・特養志望
「精神科での15年間、長期入院の高齢患者さんと向き合ってきました。認知症の方への対応や、患者さんの価値観に寄り添ったケアは精神科で積み上げてきた経験です。その経験を老健・特養の現場で活かしたいと考えています。夜勤の負担を軽減しながら長く働ける環境を求めており、腰を据えて取り組める施設で貢献したいと思っています。精神科での多職種連携の経験も、介護職・リハビリスタッフとの連携に活かせると考えています。」
精神科病院志望
「前職でも精神科に15年勤務しており、急性期・慢性期の両方を経験しています。CVPPPトレーナーとして院内スタッフへの教育も担ってきました。今回の転職は、より専門性の高い環境で精神科看護を深めたいという気持ちからです。これまでの経験をチームに還元しながら、同時に御院のやり方を素直に学ぶ姿勢で臨みます。長く安定して働ける環境を求めており、精神科看護のキャリアをここで積み上げていきたいと考えています。」
まとめ
- 職務経歴書の実績は書類選考には有効だが、面接での話題になるとは限らない
- 面接で実際に聞かれるのは「なぜここなのか」「何がしたいか」「どんな人間か」
- 答え方の基本はネガティブな言葉を使わないこと
- 短期離職を隠す選択肢はリスクを理解した上での自己判断。私はお勧めしない
- 面接のスタイルは受ける場所によって大きく異なる
- 手ごたえはあてにならない。複数受けて選択肢を作ることに集中する
- 面接は建前があっていい。内定を得てから価値観・優先順位で選ぶ
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